Jevでできることをツール開発の流れで整理する方法

✅ この記事で解決できること

Jevに渡す仕事と渡さない仕事が、ツール開発の順で分かります。再依頼を箱に分ける道具は、その切り方の例です。

🎯 こんな人に最適です

  • Jevは聞くが、何ができるか分からない
  • どの仕事と相性がよいか知りたい
  • ツールへ組み込む形のイメージが欲しい

🔧 必要な環境・前提

  • この記事は設計の記録です。画面のクリック手順はありません
  • 例はインフルエンサー評価ツールです。主題ではありません
  • 契約や報酬は人が決めます。Jevもプログラムも決めません
  • 鍵の文字列は、画面にもこの記事にも出しません
  • 質問の型の一般性質は、2026年9月26日の公式ドキュメントで照合
  • 所要時間:約15分

Jevは、材料と狭い質問を受け取り、判定の値を返すAIです。

返信の文章は作りません。

画像、音声、動画は受け取りません。テキストだけです。

相性がよいのは、意味の判定です。

ファイル、数値、空欄、最終の位置は、プログラムが持ちます。

契約や報酬は、人が決めます。

持つ人 相性のよい仕事
Jev 本文や状態の意味。確認が必要か。選択肢の整理。文章は書かせない
プログラム ファイル、数値、空欄、最終の位置。説明文の組み立て
人 報酬、契約、最終の決断

以下は、この境界を開発の順で見た記録です。

例は、インフルエンサー評価ツールです。

再依頼してよいかを、3つの箱へ分けます。

材料は、PR投稿の実績とECの売上です。

投稿が売上を生んだ、とは扱いません。

📋 作業全体の流れ

  1. Jevに渡さない仕事を先に置く
  2. 1件を、狭い質問に分ける
  3. 人が実際に置く入力へ、入口を合わせる
  4. 混ぜると誤読される判定は、分ける
  5. 使いながら、Jevの仕事を意味だけに狭める
  6. 最終の位置は、Jevの一言に渡さない
  7. 鍵はサーバーだけ。結果は1件ずつ見せる

手順1:Jevに渡さない仕事を先に置く

作る前に、やらないことを置きます。

最初の完成形は、一本道が向きます。

1件を入力します。

数はプログラムが計算します。

意味だけをJevに聞きます。

結果は人が読みます。

説明文はプログラムが組み立てます。

例では、次を先に外しました。

項目 例でやらないこと
作らない機能 データベース、ログイン、SNSのAPI、スクレイピング、決済
顧客ファイル 画面のあいだだけ使う
Jevの鍵 サーバーだけに置く。画面用の環境変数には出さない
隣の道具 既存の管理ツールのコードには触らない
APIの呼び方 公式のSDKとドキュメントにある呼び出しだけを使う
⚠️
注意:Jevの鍵を画面用の環境変数へ置くと、見る人のブラウザへ出ます。サーバーだけに置きます。
✅
確認:Jevが持たない仕事を、数・ファイル・契約の3つで言えると完了です。

手順2:1件を、狭い質問に分ける

Jevへの質問は、1つにまとめません。

同じ1回の呼び出しに、狭い質問を並べます。

質問同士は、互いの答えを見ません。

渡す前に、プログラムが状態を組み立てます。

分母が無い率は計算しません。0にもしません。

材料が無い質問は、送りません。

空欄を、Jevに想像させないためです。

例では、投稿1件に次の5問を並べました。

入力は、ブランド、商品、目的、本文、いいね、保存、リーチ、費用などです。

本文が無い行では、世界観と本文の2問は送りません。

画面の名前 型 聞くこと
成果 Choice 目的に対して、結果は成功か、混ざるか、弱いか
世界観 Score その人の世界に、商品が自然にあるか
本文 Score 短い宣伝文でなくても、商品が分かるか
再依頼 Choice 再依頼、条件変更、保留、見送りのどれか
確認事項 Noul 欠け、矛盾、PR表記なし、危険な表現があり、人が先に見るべきか

この段階では、本番の鍵が無くても進められます。

同じ質問の形を、モックが返せば、画面のルールは確認できます。

⚠️
注意:材料が空の質問は送らないでください。例では、本文が無い行へ世界観と本文の2問を送っていません。

1件の材料から、狭い質問が同時に分かれている。質問同士は結ばない

✅
確認:1回の呼び出しに狭い質問を並べ、空の材料の質問は送らない、と言えれば完了です。

手順3:人が実際に置く入力へ、入口を合わせる

1件の手入力が通ったあとで、入口を変えます。

担当者は、1件ずつ打たないことが多いです。

ファイルの列名は、揃っている前提にしません。

プログラムが列を読み、必要な項目へ寄せます。

判定しない行も、先に決めます。

無い本文を、プログラムが作りません。

例では、案件レポートのCSVを置き、「評価する」を押す形にしました。

上限は80行、200KBです。

行は、1行ずつ順番に判定します。

例での行 置き場所
DM済、交渉中、未投稿など、まだ投稿が無い まだ判定できない
名前が無い まだ判定できない
数字も本文も無い まだ判定できない
✅
確認:入口は人が置くファイルに合わせ、判定しない行はJevへ送らない、と言えれば完了です。

手順4:混ぜると誤読される判定は、分ける

別の事実を1つの判定へ混ぜると、因果に読めます。

Jevには、プログラムが計算した状態を渡します。

意味の点数と、別の数値の増減は、足して1つにしません。

例では、投稿の評価に売上を混ぜると、「この投稿が売った」と読めました。

そこで、モードを3つに分けました。

日次の行は、プログラムが期間にまとめます。

売上の変化、セッション、購入率、在庫切れ日数を計算してから渡します。

ECで聞くのは、商品の状態、主なおかしい点、次の一手、急ぎの度合い、人が見るべきか、です。

一緒に見るときだけ、露出を増やしてよいかを聞きます。

在庫切れは、露出を増やす側に置きません。

例のモード 分け方
投稿だけ 本文と商品の意味、再依頼の整理
ECだけ 商品の状態、次の一手、急ぎ、人が見るべきか
両方を並べる 2つを同じ画面に置く。1つの点数にはしない
⚠️
注意:並べて見ることと、原因だと証明することは別です。例の画面には、その注意を固定で出します。
✅
確認:誤読される数値は別判定にし、足して1つの点数にしない、と言えれば完了です。

手順5:使いながら、Jevの仕事を意味だけに狭める

件数を増やせる、という理解だけで範囲を広げないでください。

公式の性質は、1問が速く、同じ呼び出しの質問は並列です。

列整理、率、空行除外、最終の位置は、意味の判定ではありません。

そこをJevに渡すと、遅く、高く、結果が揺れます。

例で残した役割は、次です。

持つ人 残した仕事
プログラム ファイル、数値、空行、箱の位置
Jev 本文と商品の意味、確認が必要か、再依頼の整理
人 報酬と契約

質問の文面も、使う現場に合わせて直します。

例では、短い宣伝文を減点しません。

世界のなかに商品が見えるかを聞きます。

写真の良し悪しは聞きません。Jevは画像を見ないためです。

⚠️
注意:ファイル整理や計算をJevへ渡さないでください。速く並列なのは、同じ呼び出しの意味の質問です。
✅
確認:Jevに残すのは意味だけ、画像の良し悪しは聞かない、と言えれば完了です。

手順6:最終の位置は、Jevの一言に渡さない

Jevの選択を、そのまま仕分けに使うと偏ります。

最終の位置は、プログラムの規則で決めます。

人が見る理由は、位置とは別に出します。

例では、サンプル24件を本番のJevで流し、箱が二度偏りました。

回 箱の結果 原因と変更
1回目 再依頼0、要確認14、判定できない10 確認のフラグを、そのまま要確認へ強制していた。フラグだけでは箱を動かさないように変えた
2回目 再依頼14、要確認0 Jevが再依頼と言うと、数字が中間でも左の箱へ落ちていた

例の箱は、プログラムが次の順で決めます。

順 条件と置き場所
1 投稿が無い、空である、名前が無いなら、まだ判定できない
2 反応が中くらいなら、要確認
3 本文が無く、反応も強くないなら、要確認
4 反応が強く、本文があるなら、再依頼してよい側に置ける
5 Jevが保留でも、反応が強ければ、左に残すことがある
6 人が見る理由があるときは、その理由を箱の脇に出す
例での呼び方 エンゲージメント
強い 200以上
中くらい 80以上、200未満
弱い 80未満

200と80は、このサンプルを箱に散らす規則です。

公式の合格点でも、売上の証明でもありません。

⚠️
注意:Jevの「再依頼」や「保留」だけでは、最終の位置を動かさないでください。例では、その一言で箱が片方へ寄しました。
✅
確認:最終の位置はプログラムが決め、Jevの一言はその材料の1つ、と言えれば完了です。

手順7:鍵はサーバーだけ。結果は1件ずつ見せる

鍵は、TypeSafeのConsoleで作り、サーバー用の設定にだけ置きます。

開発サーバーを再起動すると、モックではなく本番のJevが返します。

全員の完了を待って一度に出すと、待ちが長く見えます。

1件終わるたびに、結果を流せます。

質問名が先に出るのは、待ち時間の表示です。

同じ1件の質問は、Jevの中では同時に走っています。

行や人の単位は、順番に送ってよいです。

例で1件が通る道は、次です。

順 処理
1 ファイルか手入力で、材料を受け取る
2 プログラムが列を整え、判定しない行を外す
3 プログラムが率を計算する。分母が無ければ空のまま
4 材料がある質問だけを足す
5 サーバーがJevへ、状態と質問を1回送る
6 選択、点数、はいの確率を、日本語のラベルに変換する
7 プログラムが最終の位置へ置く
8 人がその結果を見て、契約を決める

別の数値を一緒に置くときは、集計と質問を並行させます。

意味の点数と、数値の増減は、足しません。

✅
確認:鍵はサーバーだけ、同じ件の質問は同時、件の送りは順番、と言えれば完了です。

うまくいかないときは

Q. ファイルの列整理や率も、Jevに聞いた方がよいか

A. 聞きません。それらは意味の判定ではありません。渡すと、遅く、高く、結果が揺れます。

Q. Jevの選択を、そのまま仕分けの位置にしてよいか

A. その一言だけでは置きません。例では、再依頼0か再依頼14かに偏りました。位置はプログラムの順で決めます。

Q. 本文が空でも、本文についての質問は送れるか

A. 例では送りません。空の材料を、Jevに想像させないためです。

Q. 意味の点数と、別の数値の増減を、1つに足してよいか

A. 足しません。並べて見ることはできます。原因の証明にはなりません。

作業は以上です。

意味はJev、数と位置はプログラム、決断は人、と言えれば完了です。

👉 次の手順:Playgroundで1問の返り方を見る

参考(2026年9月26日時点):

200と80、サンプル24件の内訳、80行と200KBは、インフルエンサー評価ツールの規則です。公式の合格点ではありません。