【2026年最新】Meta広告「Advantage+ セールスキャンペーン」設定 完全マニュアル|全7ステップ

✅ この記事で解決できること

Meta広告の「Advantage+ セールスキャンペーン(旧ASC)」を、広告マネージャーの画面に沿って迷わず設定し、配信開始できるようになります。2026年最新のマルチアドセット構造にも対応した完全手順書です。

🎯 こんな人に最適です

  • 初めてAdvantage+ セールスキャンペーンを作成する方
  • 設定ミスなく、最短で広告配信を開始したい広告代理店の担当者
  • 旧ASC(ショッピングキャンペーン)との違いが分からず不安な方
  • マルチアドセット構造やオーディエンス除外設定の具体的な手順を知りたい方

🔧 必要な環境・前提

  • Meta広告アカウントの管理者権限
  • Metaピクセル(推奨:コンバージョンAPI併用)がWebサイトに設置済みであること
  • 広告用の画像または動画素材が手元にあること
  • (任意)商品カタログがMeta側に登録済みであること(カタログ広告を使う場合)
  • 所要時間:約15〜20分

前提知識:2026年版 Advantage+ セールスキャンペーンとは

設定に入る前に、2026年版の仕様を押さえておく。旧「Advantage+ ショッピングキャンペーン(ASC)」から名称変更され、構造も進化している。

項目

内容

正式名称

Advantage+ セールスキャンペーン(旧:Advantage+ ショッピングキャンペーン)

最大の変更点

マルチアドセット構造:1キャンペーン内に複数の広告セットを作成可能に
※旧ASCは1キャンペーン=1広告セットの固定構造だった

広告数の上限

1広告セットあたり最大50件
※旧ASCは1広告セットに最大150件だった

仕組み

MetaのAI(機械学習)が、ターゲティング・配置・予算配分・クリエイティブ選択を自動最適化し、広告パフォーマンスを最大化する

💡
この記事の位置づけ:Advantage+ セールスキャンペーンの「仕組み・変更点・運用戦略」の全体像を理解したい場合は、Advantage+ セールスキャンペーン完全ガイド(仕組み編)を先にお読みください。本記事はその知識を前提に、実際の設定操作に特化した手順書です。

手順1:広告マネージャを開き、新規キャンペーン作成を開始する

Meta広告マネージャーのキャンペーンタブから新しいキャンペーンを作成する。

項目

設定値・内容

アクセスURL

https://adsmanager.facebook.com/

操作

画面左上の緑色のボタン「+ 作成」をクリック

購入タイプ

「オークション」(デフォルトのまま)
※予約型ではなく、オークション形式を使用する

手順2:キャンペーンの目的で「売上」を選択し、Advantage+ がオンになっていることを確認する

キャンペーン作成画面が表示されたら、目的を選択する。Advantage+ セールスを利用するには「売上」を選ぶ必要がある。

項目

設定値・内容

キャンペーンの目的

「売上」(Sales)を選択
※他の目的(トラフィック、エンゲージメント等)ではAdvantage+ セールスは利用不可

操作

「売上」を選択後、「次へ」をクリック

確認事項

画面右側のプレビューパネルに「Advantage+ セールスキャンペーン:オン」(緑色のトグル)と表示されていることを確認
※この表示がなければ、Advantage+ の自動最適化が有効になっていない

⚠️
注意:右パネルに「Advantage+ セールスキャンペーン: オン」と表示されているかを必ず確認すること。この表示がAdvantage+ の自動最適化モードで設定されている目印となる。表示されない場合は、目的の選択を「売上」に戻してやり直す。

手順3:キャンペーン設定 ─ 予算・キャンペーン名・カタログを設定する

「次へ」で進むと、キャンペーン詳細の編集画面が表示される。ここでは予算戦略、キャンペーン名、カタログ広告の有無を設定する。

3-1. 予算戦略の設定

項目

設定値・内容

予算戦略

「キャンペーンの予算」が選択されていることを確認
※「Advantage+ オン」の表示があればOK。これがキャンペーン予算の最適化(CBO)

予算の種類

「1日の予算」または「通算予算」を選択

予算金額

1日あたりの配信金額を入力(例:¥5,000)

⚠️
注意:「広告セットの予算」を選んではいけない理由
「広告セットの予算」に切り替えると、Advantage+ の自動予算最適化機能がオフになる。複数の広告セットを運用する場合、パフォーマンスに関わらず各広告セットに固定金額が消化され、非効率な配信となる。必ず「キャンペーンの予算」(CBO)をオンにすること。

3-2. キャンペーン名の設定

項目

設定値・内容

キャンペーン名

管理しやすい名前を入力
例:【クライアント名】_ASC_新規+RT_202602
※代理店運用の場合、クライアント名・キャンペーン種別・日付を含めると管理しやすい

3-3. Advantage+ カタログ広告(任意)

項目

設定値・内容

Advantage+ カタログ広告

ECサイトで商品カタログを使う場合 → オンにして該当カタログを選択
カタログが不要な場合 → オフのまま
※オンにすると、ユーザーごとに最適な商品が動的に表示されるダイナミック広告になる

3-4. オーディエンスセグメントレポート(任意)

項目

設定値・内容

オーディエンスセグメントレポート

「既存顧客」「新規顧客」の条件を登録すると、レポートでセグメント別成果が確認可能に
※広告配信自体には影響しない。レポート目的のみ
例:既存顧客を「過去180日以内の購入者」のカスタムオーディエンスで指定

すべて設定したら、「次へ」をクリックして広告セットの設定に進む。

手順4:広告セットの構築 ─ 最適化イベント・スケジュール・複数広告セットの設定

キャンペーン設定の次は、広告セット(アドセット)の設定。ここで最適化イベント、配信スケジュール、複数広告セットの構成を決める。

4-1. パフォーマンスの目標(最適化イベント)

項目

設定値・内容

パフォーマンスの目標

コンバージョンイベントを選択。ECの場合は「購入(Purchase)」
※「カート追加」「コンテンツビュー」などは質の低いユーザーが集まりやすいため非推奨

データセット

使用するMetaピクセル(またはカタログ/SDK)を選択
※ピクセルが正しくサイトに設置されていることが前提

💡
BtoBの場合:資料請求や問い合わせを成果にしたい場合は、コンバージョンイベントを「購入」から「リード」や「問い合わせ送信」に変更する。

4-2. 配信期間とスケジュール

項目

設定値・内容

開始日

配信開始したい日時を指定

終了日

決まっていれば設定。継続配信ならチェックなし

曜日・時間帯の指定

(任意)営業時間のみ配信したい場合などに設定

⚠️
学習期間に関する注意:Advantage+ キャンペーンでは、機械学習に十分なデータ蓄積が不可欠。最低でも1〜2週間は継続運用し、学習が安定するまで大きな変更(予算の急な増減、広告の大量入れ替え等)を加えないこと。目安として週あたり50件以上のコンバージョンが学習完了の基準。

4-3. 複数広告セットの追加(任意)

2026年版では1キャンペーン内に複数の広告セットを作成可能。まずは1つ目の設定を完了し、必要に応じて後から追加する。

項目

設定値・内容

追加方法

広告マネージャ上部の「+ 広告セットを追加」、または既存広告セットの複製機能を使用

活用例

・「新規顧客用」と「既存顧客リマーケティング用」に分離
・「高利益率商品」と「低利益率商品」を別々に管理
・「勝ちクリエイティブ」と「テスト用クリエイティブ」を分離

⚠️
注意:むやみに広告セットを増やさないこと
同じようなターゲットの広告セットを複数作ると、配信対象が重なりオーディエンスの内部競合が発生する。結果として入札コストが上昇し、CPAが悪化する。基本は1キャンペーン=1広告セットで広く配信し、明確に役割が異なる場合のみ追加するのが原則。

手順5:オーディエンス設定 ─ ターゲットと除外を調整する

Advantage+ セールスキャンペーンでは、基本的に詳細ターゲット設定は不要。AIが最適なユーザーを自動で見つけ出す。初期設定では「18歳以上、性別指定なし、指定地域内の全ユーザー」が自動的に対象となる。

5-1. 必須項目の設定

項目

設定値・内容

配信地域

ビジネス対象の地域を指定(例:「日本」)

言語

(任意)特定言語のクリエイティブの場合のみ設定

年齢・性別

基本は設定不要(AIが最適化する)
※Advantage+ では上限年齢や性別は固定指定できず「参考情報」扱いとなる。法的制限がある場合のみ下限年齢を設定

5-2. オーディエンスの提案入力(任意)

項目

設定値・内容

Advantage+ オーディエンス

デフォルトでオンになっている。基本はそのまま

提案の入力(任意)

カスタムオーディエンス、類似オーディエンス、興味関心などを入力可能
※あくまで「提案」であり、AIはこの範囲を超えて拡張配信する。必須ではない

提案を入れるべきケース

新規ピクセル導入直後など、学習用の履歴データが少ない場合に最初の手がかりとして設定すると効果的

提案が不要なケース

十分なコンバージョン実績データがある場合。広いオーディエンスのままでAIが適切なユーザーを見つける

⚠️
注意:ターゲットを狭めすぎない
特定の属性で配信相手を厳しく制限しようとすると、Metaから「優先オーディエンスにリーチする…」という警告ポップアップが表示される。「現在の設定を維持(推奨)」を選べばAdvantage+ の広範囲配信が継続され、Metaの予測ではコンバージョン単価が最大7.2%改善する可能性があると提示される。特段の理由がなければ広いまま運用するのがベスト。

5-3. 特定オーディエンスの除外設定

配信したくないユーザーがいる場合の除外設定手順。特に「既存顧客に新規獲得広告を出さない」場合に重要。

手順

操作

1

オーディエンス設定欄の下部にある「他の制御を表示する」リンクをクリック

2

「カスタムオーディエンスの除外」項目が表示される

3

除外したいオーディエンスリストを選択(例:「Instagram訪問者+アクションリスト」「自社CRMリスト」)

5-4. 複数広告セット運用時のオーディエンス設計(重複回避)

複数広告セットを運用する場合、互いのオーディエンスが重複しないよう除外を活用する。

広告セット

ターゲット

除外設定

広告セットA(新規向け)

広いターゲット(全ユーザー)

既存顧客リストを除外

広告セットB(既存向け)

既存顧客リストをターゲット

サイト訪問履歴のない新規ユーザーを除外

⚠️
注意:複数の広告セットが似通った広範囲ターゲットの場合、むしろ1つにまとめた方が効率的。重複による入札競合でコストが上昇するリスクがある。分割するメリットが明確な場合のみ複数構成にすること。

手順6:クリエイティブの入稿 ─ 広告素材とテキストを設定する

広告セットの設定が完了したら、実際に配信する広告の内容を作成する。設定項目は通常のキャンペーンと同じ。

6-1. 基本項目の設定

項目

設定値・内容

広告名

管理用の名前を入力(例:「動画クリエイティブ_A」)

Facebookページ

広告を配信するFacebookページを選択(クライアントの公式ページ)

Instagramアカウント

(任意)紐付けるInstagramアカウントを選択

6-2. 広告フォーマットと素材

項目

設定値・内容

広告の形式

「単一画像/動画」「カルーセル」「コレクション」から選択
※目的に合った形式を選ぶ(複数商品→カルーセル、インパクト重視→動画 等)

クリエイティブ素材

画像や動画をアップロード、または既存ライブラリから選択

Advantage+ クリエイティブ

「すべての最適化をオン」を推奨
※AIによる明るさ調整、テキスト最適化、音楽追加が自動適用される

6-3. テキストとリンク

項目

設定値・内容

主要テキスト

広告の本文を入力(複数パターン入力推奨)

見出し

画像の直下に表示される太文字コピーを入力

説明文

(任意)追加の説明テキスト

リンク先URL

ランディングページのURLを入力
※UTMパラメータを忘れずに付与すること

CTAボタン

適切なボタンを選択(例:「今すぐ購入」「詳細を見る」)

6-4. クリエイティブの投入戦略

Advantage+ では複数パターンのクリエイティブを同時投入し、AIにテストさせることが成果最大化の鍵。

項目

推奨値・内容

広告セットあたりの上限

最大50件(2026年の仕様)

Metaの推奨数

6件以下(公式推奨)

実務上の推奨

5〜10件の良質な広告を用意し、配信後のデータを見て差し替え

多様性の確保

異なるフォーマット(画像・動画・カルーセル)、異なるビジュアル、異なるメッセージの組み合わせを用意する
※同じモデル・同じ構図のバナーを量産しても効果は薄い。AIから見るとデータが偏るだけ

入れ替え頻度

数週間〜1ヶ月に一度は新しいクリエイティブを投入(広告疲れ防止)

💡
投入の考え方:人為的に「どれが良いか」を早急に決めつけるより、最初は幅広くテストさせてAIに勝ちクリエイティブを見極めさせる。配信開始後、最も成果の出るクリエイティブに予算が自動集中していく。
⚠️
注意:「量産」と「多様性」は違う
見た目や内容がほぼ同じ広告を何十本も入れても効果はない。真の多様性とは「異なるフォーマット × 異なるビジュアル × 異なるメッセージ」の組み合わせ。UGC風動画、スタジオ撮影画像、カルーセル広告などフォーマットレベルで変化をつけること。
💡
カタログ広告の場合:手順3でAdvantage+ カタログ広告をオンにした場合、ここでカタログから商品フィードを選択し、動的テンプレートを設定する。テンプレートのテキスト内で<商品名>等のプレースホルダを使って広告文を作成する。カタログ広告ではフィードの商品情報・在庫を最新に保つことが重要。

手順7:内容を確認し、キャンペーンを公開する

すべての設定が完了したら、最終確認をしてキャンペーンを公開する。

7-1. キャンペーンスコアの確認

公開前に、画面右側に表示される「キャンペーンスコア」を必ず確認する。

項目

内容

キャンペーンスコア

0〜100のスコアで表示。推奨設定がどれだけ満たされているかを示す

スコア100の条件

以下がすべてチェック✅になっている状態:
・予算:キャンペーン予算最適化がオン
・オーディエンス:Advantage+ オーディエンス拡張がオン
・配置:自動配置がオン

スコアが低い場合

チェックが外れている項目の設定を見直す
例:広告セット予算→キャンペーン予算に変更、ターゲット制限を解除、など

⚠️
注意:キャンペーンスコアはAdvantage+ の恩恵をフルに受けるための指標。スコアが低い=最適化機能が制限されている状態。すべてのチェック項目を「オン」にして公開することが推奨。

7-2. 公開

項目

設定値・内容

操作

画面右下の緑色のボタン「公開する」をクリック

公開後

Metaの審査プロセスに入る。ポリシーに問題なければ配信開始(通常24時間以内)

公開後の運用ポイント:Advantage+ を最大限に活かすために

キャンペーン公開後、成果を最大化するために押さえるべき運用ポイントを整理する。

学習フェーズの扱い

項目

内容

学習中の状態

配信開始直後〜数日は「学習中」表示になる。AIがどのユーザー層やクリエイティブに成果が出やすいかをテストしている状態

やってはいけないこと

予算の急な増減、広告の大量入れ替え、ターゲット設定の変更
※学習がリセットされ、また最初からやり直しになる

学習完了の目安

週あたり50件以上のコンバージョンを獲得した状態

広告セット間の予算配分調整(複数運用時)

項目

内容

基本方針

アルゴリズムに任せるのが原則。AIが成果の高い広告セットに自動で予算を優先配分する

手動調整が必要な場合

「広告セットの上限予算」「広告セットの最小消化金額」を使用
例:「既存顧客向けは全体予算の20%まで」「新規獲得用は最低50%は配分」

注意点

上限/下限を厳しく設定しすぎると、Advantage+ の柔軟な予算配分機能を阻害する。必要最低限の調整に留める

パフォーマンスモニタリング

確認項目

内容

主要指標

コンバージョン数、CPA(獲得単価)、ROAS(広告費用対効果)

セグメント別分析

オーディエンスセグメントレポートを設定していれば、新規顧客 vs 既存顧客の成果比較が可能

クリエイティブの更新

数週間〜1ヶ月に一度、新しいクリエイティブを投入。パフォーマンスの低いものは停止し、新素材に差し替え

クライアント報告のポイント

・どのクリエイティブが突出して成果を出しているか
・既存/新規セグメントの獲得単価の内訳
・学習状況の進捗と今後の提案(予算増額、新クリエイティブ追加 等)

設定チェックリスト(最終確認用)

公開前に以下をすべて確認する。

✅

項目

確認内容

□

キャンペーン目的

「売上」が選択されている

□

Advantage+ トグル

「Advantage+ セールスキャンペーン: オン」が表示されている

□

予算戦略

「キャンペーンの予算」(CBO)がオンになっている

□

最適化イベント

正しいピクセルとイベント(購入等)が選択されている

□

オーディエンス

Advantage+ オーディエンスがオン。不要な絞り込みがない

□

除外設定

必要な場合、既存顧客リストが除外に設定されている

□

クリエイティブ

5〜10件の多様なクリエイティブが入稿されている

□

Advantage+ クリエイティブ

「すべての最適化をオン」になっている

□

UTMパラメータ

リンク先URLに計測用パラメータが付与されている

□

キャンペーンスコア

100/100(全項目チェック済み)になっている

設定は以上です。お疲れ様でした。

審査には通常24時間程度かかります。ステータスが「配信中」になるのを確認してください。
配信開始後1〜2週間は学習フェーズです。大きな変更は加えず、データの蓄積を待ちましょう。

👉 関連記事:Advantage+ セールスキャンペーン完全ガイド(仕組み・変更点・運用戦略)