Meta広告A/Bテストの作り方|新規キャンペーン作成と同時に設定する手順
✅ この記事で解決できること
Meta広告マネージャで新しいキャンペーンを作成しながら、同時にA/Bテストを設定・開始できるようになります。実際の画面キャプチャを1ステップずつ掲載しているので、上から順に進めるだけで完了します。
🎯 こんな人に最適です
- 新しいキャンペーンで最初からA/Bテストを実施したい方
- 予算・期間・オーディエンスを手動でそろえる作業を省きたい方
- 画面のどこで何を押すか、迷わず進めたい広告運用担当者
🔧 必要な環境・前提
- Meta広告マネージャへのアクセス権限(広告アカウント)
- 使用するFacebookページとInstagramアカウント
- Aパターン(冒頭にクーポン)とBパターン(冒頭に商品・コーデ)のクリエイティブ素材
- 検証環境:Meta広告マネージャ(2026年7月時点の画面構成)
- 所要時間:初回の設定で約45〜60分(配信・判定は別途)
Meta広告のA/Bテストにはいくつかの作成方法がありますが、この記事では新しい広告キャンペーンを作成するときに、同時にA/Bテストを設定する方法に絞って解説します。実際のMeta広告マネージャの画面を1ステップずつ掲載しているので、上から順番に進めれば設定を完了できます。
- テスト内容:広告の冒頭で何を見せるかの比較
- Aパターン:クーポン先出し(最初に割引金額を見せる)
- Bパターン:商品・コーデ先出し(最初に商品を見せる)
- 判定KPI:ランディングページビュー(LPV)の単価
📋 作業全体の流れ
- キャンペーン設定で「A/Bテスト」をオンにし、テスト内容・期間・判定指標を決める
- 広告セットとAパターンの広告を作成して公開する
- 公開直後の確認画面から「バージョンBを作成」へ進む
- Bはキャンペーンごと自動複製されるので、クリエイティブだけを差し替える
- プレビューして公開すると、テストが開始される
- 公開後にAとBの両方をオンにし、終了後に結果を確認する
AとBを同時に作るのではなく、Aを完成させてからBを複製する点がこの方法の特徴です。予算・期間・オーディエンス・配置はMetaが自動でそろえてくれるため、手動で条件を合わせる作業は必要ありません。
手順1:準備するものを揃える
| 区分 | 準備するもの |
|---|---|
| クリエイティブ | Aパターンの画像/動画(冒頭にクーポン情報)/Bパターンの画像/動画(冒頭に商品・コーデ)/広告本文と見出し/遷移先URL |
| キャンペーン情報 | 広告の配信期間と予算/配信対象のオーディエンス条件 |
| アカウント・権限 | Meta広告マネージャへのアクセス権限/使用するFacebookページとInstagramアカウント |
手順2:新しいキャンペーンの作成を開始する
Meta広告マネージャを開き、配信対象の広告アカウントが選択されていることを確認してから「作成」をクリックします。
購入タイプとキャンペーンの目的を選ぶ画面が表示されます。
2-1. 「手動作成」を必ず選ぶ
次に、キャンペーン設定の方法を選ぶ画面が表示されます。ここが最初の分岐点です。
手順3:キャンペーン設定でA/Bテストをオンにする
キャンペーン名を入力し、予算戦略とA/Bテストの設定を行います。
3-1. キャンペーン名の付け方
AB_brand_20XXMMDD_500coupon_hook
| 要素 | 意味 |
|---|---|
AB | A/Bテスト |
brand | ブランド名 |
20XXMMDD | 配信開始日 |
500coupon | キャンペーン内容 |
hook | 冒頭訴求のテスト |
3-2. A/Bテストをオンにすると設定項目が表示される
トグルをオンにすると、その場でテストの内容を設定する項目が現れます。
手順4:広告セットを設定する
ここで設定した内容が、AとBに共通する配信条件になります。
4-1. オーディエンスと配置
同じ画面を下にスクロールし、オーディエンス(地域・年齢・興味関心・除外条件)と配置を設定します。この2つはAとBに共通で適用されるため、パターンごとにそろえる作業は必要ありません。
配置は既定でAdvantage+配置(自動配信)になっています。配信面ごとの傾向まで正確に見たい場合は、「その他のオプション」から手動配置に切り替えて、Instagramフィード・ストーリーズなど対象の配信面を指定することを推奨します。
手順5:Aパターンの広告を作成する
5-1. クリエイティブ設定の中身
入力が終わったら、プレビューで表示を確認して「公開する」をクリックします。
手順6:バージョンBを作成する
Aを公開すると、A/Bテストの確認画面が表示されます。
6-1. Bで変更するのは3箇所だけ
| 項目 | 変更内容 |
|---|---|
| 広告名 | A_coupon-first → B_product-first |
| メディア | 冒頭が商品・コーデの素材に差し替え |
| URLパラメーター(任意) | utm_content の値をB用に変更 |
それ以外(名義、フォーマット、本文、見出し、CTA、遷移先URL、予算、期間、オーディエンス、配置)は変更しません。変更するとかえって比較条件が崩れます。
「クリエイティブを設定」を開くと、メディア欄の上に「バージョンAと類似しすぎないようにクリエイティブを変更してください」という案内が表示されます。これが素材を差し替える合図です。ゴミ箱アイコンでAの素材を削除し、Bの素材を登録します。
本文・見出し・CTAはAと同じ内容にします。エンハンス系の設定(クリエイティブの設定/Advantage+ クリエイティブエンハンス/基本的なエンハンス)は、AとBで件数と内容が一致していることを「編集」から確認します。すべてオフが理想ですが、AとBで一致していれば比較は成立します。
手順7:公開前の最終確認
素材を差し替えた後の画面です。公開前に、次の項目を確認します。
7-1. 公開前チェックリスト
| チェック項目 |
|---|
| ☐ キャンペーン設定でA/Bテストがオンになっている |
| ☐ テストする変数が「クリエイティブ」になっている |
| ☐ 主要指標が目的に合った指標(LPV単価など)になっている |
| ☐ Bの広告名がAと区別できる名前になっている |
| ☐ Bの素材が差し替わっている |
| ☐ 本文・見出し・CTA・遷移先URLがAと同じ |
| ☐ ダイナミッククリエイティブがオフ |
| ☐ エンハンス系の設定がAとBで一致している |
| ☐ 「クリエイティブテスト」を設定していない(A/Bテストとは別機能) |
| ☐ スマートフォンで遷移先ページが正常に表示される |
確認できたら「プレビューして公開」をクリックします。
手順8:公開直前の画面で注意すること
「プレビューして公開」を押すと、変更内容と推奨事項を確認する画面が表示されます。
8-1. 予算増額の提案が表示された場合
公開時に、予算の増額を提案するメッセージが表示されることがあります。
ここで予算を変えてしまうと、次回同じテストを繰り返すときに条件をそろえられなくなります。増額を検討する場合は、テスト開始後ではなく、次回のテスト設計の段階で見直してください。
ただし、この警告は「今の予算では判定に足るデータが集まらない可能性がある」というMetaからの指摘でもあります。1回の結果で勝敗を断定せず、暫定結果として記録し、次回のテストで再現性を確認するという前提で進めてください。
手順9:公開後に必ず確認すること
公開すると、キャンペーン一覧にAとBの2つのキャンペーンが並びます。
9-1. 公開直後のチェック項目
| チェック項目 |
|---|
| ☐ AとBの両方のキャンペーンが一覧に表示されているか |
| ☐ 両方のオン/オフがオンになっているか |
| ☐ 「結果」の列が、設定した目的の指標(ランディングページビューなど)になっているか |
| ☐ 開始日以降、両方が「配信中」になっているか |
| ☐ どちらか一方だけが審査落ちしていないか |
手順10:テスト期間中に行うこと
| 毎日確認する項目 | 行わないこと |
|---|---|
| AとB両方が「配信中」か/両方に予算が消化されているか/審査落ちや警告が出ていないか/LPVが計測されているか/リンクエラーがないか | クリエイティブや広告文の差し替え/予算・期間・オーディエンス・配置の変更/数時間の結果だけで片方を停止すること |
手順11:結果を確認する
テスト完了後、結果は広告マネージャの「テスト」画面で確認できます。主要指標にLPV単価を設定していれば、Metaの判定をそのまま参照できます。あわせて、広告マネージャのレポートで次の指標も確認します。
| 指標 | 計算式 |
|---|---|
| CTR | リンククリック ÷ インプレッション × 100 |
| CPC | 広告費 ÷ リンククリック |
| LPV率 | ランディングページビュー ÷ リンククリック × 100 |
| LPV単価 | 広告費 ÷ ランディングページビュー |
11-1. 短期キャンペーンでの判定の考え方
配信期間が1日〜1週間程度の場合、1回の結果だけで勝敗を断定しません。次のように扱います。
- LPV単価を最優先で比較する
- 配信量が少ない場合は「暫定結果」として記録する
- 次回の同条件キャンペーンでも同じテストを繰り返す
- 複数回で同じ傾向が出たものを勝ちパターンとして採用する
うまくいかないときは
Q. キャンペーン設定画面に「A/Bテスト」が表示されない
A. 設定方法で「おすすめの設定(Advantage+)」を選んでいる可能性があります(手順2-1)。一度戻り、必ず「手動作成のトラフィックキャンペーン」を選び直してください。
Q. 開始日を過ぎても広告が配信されない
A. キャンペーン一覧でAとBのオン/オフトグルがオフのままになっていないか確認します(手順9)。複製直後はオフのことがあるため、必ず両方をオンに切り替えてください。
Q. Metaの勝者判定が、狙っている目的とずれている気がする
A. 比較方法の指標が初期値の「投稿のエンゲージメントの単価」のままになっている可能性があります(手順3-2)。Webサイト流入が目的ならランディングページビューの単価に変更してください。すでに配信済みの場合は、レポートでLPV単価を手動比較します。
Q. AとBで成果差が出たが、冒頭以外の違いが原因かもしれない
A. ダイナミッククリエイティブがオフか(手順4)、エンハンスの件数がAとBで一致しているか(手順6-1)、自動提案を押していないか(手順8)を確認します。いずれかがずれていると、冒頭訴求以外の要因が混ざります。次回はそろえて再検証してください。
作業は以上です。
この方法の利点は、新規キャンペーンの作成とテスト設定を1つの流れで完了でき、予算・期間・オーディエンス・配置がMetaによって自動的にそろえられることです。運用者が意識すべきなのは「Bで何を変えるか」だけになります。1回の結果で決めず、同じ条件で検証を重ねて勝ちパターンを蓄積しましょう。
参考(2026年7月21日時点):
※Meta広告マネージャの画面名・項目名はアップデートにより変更される場合があります。名称が一致しないときは、意味の近い項目を確認してください。
